キャリアコンサルタント更新講習指定機関になれました


「5講座全部認定通りました。指定機関になれました!皆様のおかげです」


突然、メールで連絡がきた。
青天の霹靂とはこういうことを言うんだろう。
「まさか、私たちも指定機関に認定が通るとは…」
思わず、メールを送ってきた相手であり、当法人の代表である小野に電話をかけた。
「キャリコンそのものもこれからが正念場だと思うし、しっかりといいものを展開していこう。広報もしっかりとしていかないと」
ついに、私たちも更新講習の指定機関として動き出した。
 

(参考)当協会の国家資格キャリアコンサルタント更新講習の詳細


 
・キャリコンの質を高める。
・実務で使える。
・キャリコンを実際に使ってない人でも、職場で活用できる。

そんな講座をこれからも展開することを話しながら、肩の力が抜けていくのを感じた。
 
要件を調べ、講座を作り、厚労省に提出し、認可を受ける。
ただ、それだけのことだったはずが思えばとても長い道のりだった。
 
「小野さん、木村さんの団体で更新講習の指定取りに行きましょうよ」
国から認定を受けようとするきっかけは、私たちと一緒に講師をやっている張田が声を上げたことだった。
「やりましょう」
「やりますか!」
軽快に返事をする二人。
思えば、約1年前の4月のことだった。
 
私たちは普段、企業研修や面談導入の支援、そしてキャリアコンサルタントの実技試験対策を行っている。
参考:企業研修
参考:面談導入
参考:キャリアコンサルタント実技対策
 
かく言う私も、「キム兄さんに習えて良かったです」とか、「先生のおかげで合格できました」とか、「話して良かったです」と泣かれることもあったりと、うれしい声をもらう中で自信をつけていた。実際に試験対策では10名中10名合格!なんて大きく掲げたこともあった。
企業研修でも、メンタルヘルスとハラスメントに特化するという法人としての色も出てきていた。
だから、その時は申請くらいすぐできると軽く考えていた。
 
「テキストも全部作って、場所も確保して、講座の質を確保して、講師も増やさないと…。外部有識者ってどうすればいいの…?今は4月で、前期の申請は6月だから絶対に間に合わない」
まずは、実験的に申請するだけのつもりだったのに…。
現実は、思った以上にハードだった。
本来必要な要件である外部有識者や技能士のホルダーとの繋がりが、私たちには圧倒的に欠けていた。
「認定は審査委員会が判断するので、何があれば受かるとかそういうものではありません」
厚労省の担当者に確認したところ、認定基準は不明瞭であるとのことだ。
有識者や技能士のホルダーが手伝ってくれたとしても、認定が通るかはわからない。
最終的には会社の大きさや経営状態、理念や関係者のプロフィールまでチェックされて、初めて指定機関として活動できるというのだから、申請は完全に賭けだった。
 
「今までの活動のキャリアと、個人的につながっている人に声をかけてどうにかするしかない」
私たちはもともと、キャリアコンサルタントをもっと世の中に普及させていきたいと考えていた。
キャリアは人生そのもの。
人生には、いい時も悪い時もある。
悪いことが実感できてから相談するよりも、普段から少しずつ整理しながら自分の成長が実感しながら、自分の人生をデザインできる世の中を創りたい。

参考(当協会HP)
そんな思いを胸に、私たちの闘いが始まった。
 
「後期はいつから?」
「12月からが申請期間になるね」
「あと半年しかない。みんなそれぞれ仕事があるから、早め早めに動かないと間に合わない」
「そもそも私たちの強みって何だろう。理念とかも見られるってことは、強みとかもアピールできるよね。弱みはわかる。規模が小さい。取引額もそんなにない。団体ができてまだ2年ほどで、信用がない、講師やキャリコンも国家資格の人がほとんどで技能士1級とかの人はいないとかそんな感じだよね」
「「確かに」」
どこか、規模の小ささを弱みに考えていた私たちが浮き彫りになった。
実際、研修も大手とは勝負にならない。
見積依頼は来ても、受注まで至らないことも多々経験している。
面談においても、技能士の多さを売りにできないという現状が私たちにはあった。
そんな中でまずは私たちが押していける強みを探ろうというミーティングが開催されることになる。
 
GWが明けた頃、普段から勉強会を行っているメンバーを含めたミーティングが開催された。3名掛けの長机が4脚、ロの字型に組まれている会議室に集まって雑談交じりに議論が始まる。
「そもそも強みって何?」
「特色…ですかね?」
「それなら小さい組織ってことも強みなんじゃないの?」
「どんな強みになりますかね…?」
「みんなの顔が見えるじゃない。」
「顔が見える?」
「顔が見えるから、フォローもしあえるし、掛け値なしで手助けできる。足の引っ張り合いとか全くないよね。まあ大きな組織なら足の引っ張り合いがあるって言ってしまうのは言い過ぎだけど、全然仲が良くない同僚と、普段から仲良くしてる同僚のどっちを助けたいかって思ったら、普段から仲良くしてる人の方を取らない?そもそも今回の更新講習の提案も、唐突なアイデアがそのままその場で採用されて、やろうってなるって普通無いよ?」
メンバーの一人が一息に言い切った。
「そう考えたら、このメンバーも面白いよね。木村さん35でしょ?俺なんて65だもん。倍違うんだよ年齢。そんなのが集まってうまくやってるってそれだけですごくない?“そんなの”って別にみんなのことを悪く言ってるわけじゃないよ」
「わかってますよ(笑)」
そう付け加えたメンバーに軽口を返す。
「ほら、アセスメント作って実施する時も、相談に来てくれる人によって誰が対応するかがしっかりと決めれたじゃない?それもうちらの強みだよね。アセスメント作ってる時も、何もしない人っていなかったし、誰かが絶対何かやってるっていうのも強みだと思う」
確かにそうだった。
子ども連れの方には、子育て経験のある方を。
リタイアした方には、リタイアした方を。
人の幅が広いから、毎回適切な人が対応できていた。
アセスメントを作っている時もそうだった。
システムを作る人。
フィードバックを考える人。
実際に使ってみて改善案を出してくれる人。
誰かが自分のできることを最大限にやって、サービスを作っていくことができる。
アイデア出しから実行、改善までの流れが速くて、良い物を相談者に提供できること。
・フットワークの軽さ
・人財の幅広さ
・経験の深さ

そんな人財がそろっているのが私たちの強みだった。
 
そして次の山場は外部有識者と技能士の方の充実だったのだが、これは私たちの強みが大きく活かされた結果となった。
張田が先頭に立ち、1級技能士の方と連携し、声をかけてくれた。
小野がEAP分野の専門家で、キャリアを深く修めている方に声をかけてくれた。
裏で色々交渉をしてくれたのだとは思うが、本当にスムーズだった。
私たちの人財の広さと、フットワークの軽さの完全勝利で幕を閉じる形となった。
しかし、ここでもう一歩踏み込んでたくさんの人に当たっていれば、後で冷や汗をかくことはなかったのに…
過去の自分に伝えられるものなら伝えたい。
 
そして8月後半を迎え、コンテンツ開発を行う時期がきた。
次に行ったコンテンツ作成はスムーズだった。
私たちは普段から研修講師を行っており、テキストを作ることに慣れていたことが大きかった。
そして、講師それぞれが得意分野を持っていたことも幸いした。
講師紹介ページ
 
テキスト作りよりも、 “研修ではなく更新講習という部分で何を伝えていくのか”ということを良く議論した。
 
「内容はキャリコンの能力向上に資するものなら何でもいいらしい」
「更新講習って何でもいいの?」
「何でもというか、キャリコンの能力向上に繋がるような講座にはしないといけないよ」
「キャリコンやってる人ばかりが来るとは限らないよね。実際キャリコン取ったけど、全く関係ない仕事してる人とか、人事ではあるけど資格を活かせてない人とかいますし。資格維持の要件だから、義務で受ける人も多いと思う。そういう人にも絶対役立ててもらえる講座にしたいよね」
「そうだね~」
「実際に使えるものにしたいよね」
「実際にって?」
「完全にキャリコンとして面談してる人だけじゃないわけじゃない?それなら、どんな仕事をしてても役に立つ知識とか、キャリコンとしても普段の職場への関わりとしても使えるような講座がいいんじゃないかなって」
「キャリコンってホントに範囲が広くて対象の人を絞れないところもあるように思ってる。面談してたり、採用してたり、総務を取り仕切ってたり、教育してたり。もっと言えば、キャリコン取ったけど今は専業主婦の方もいるだろうし、占いやネイルみたいなBtoCのお仕事でキャリコンを活用してる人もいる」
「ということは、基本的には実務ベースで私たちは講座を作ることを方針にするのがいいって感じかな」
「そうですね、研修で現場を知っている私たちだからこそ、実際に現場で使っている知識や動きを具体的に伝えることができますしね」
「実際の現場を体験するって形で、ロールプレイや体験ワークをメインに構築すればいいんじゃない?実際は1時間面談するけど、試験だと15分しかやらないしね。1時間は無理としても、30分の長期ロールプレイとかも、実務的には異議があるように思うよ」
このような話がまとまり、私たちの方針は示されることになりました。
講師自身の経験をベースにしながら
・実務で使えること
・キャリコンを実際に使ってない人でも、職場で活用できること
・総合的にキャリコンの質の向上に繋がること
この3点を大切に、更新講習を運営しています。

 
例えば、当法人のキャリコンの連携を学ぶ講座は、書くことに特化したものになっています。
担当講師である木村は、
・コラムの作成経験
・文章の添削経験
・小説家を志望し、挫折した経験
というように、文章を書くことにまつわる経験が豊富です。
この経験を活かし、短時間で報告書などの必要事項をまとめることができるようになることを目指します。面談はクライアント次第で長くなることが多数ありますから、書く時間の短縮することで、面談の時間を延ばしクライアントさんに集中して頂ける時間を増やすことに繋げます。
また、連携する際は口頭ではなく文字に残すことがほとんどです。クライアントさんの未来を願いながら、後任者に迅速確実に情報を共有していく為の講座となっています。
また、文章の型を提供することで、メールや報告書、転職時の書類作成、学生のES添削等様々な場面で使えるスキルとしています。
参考講習
 

(参考)当協会の国家資格キャリアコンサルタント更新講習の詳細


 
そして12月。
人も集まり、テキストも作って、あとは申請して通るかどうか…
500ページを超える資料と、10様式を超える提出書類を準備して申請する。
12月の最終週の締め切りに何とか間に合った。
後はこれで結果を待つだけ。
やることはやった。
 
そして1月末、厚労省から連絡が届いた。
「これから内容の審査に入りますが、テキストの不備を修正してください」
大幅な変更の要請だった。
まだ申請書類全部に目を通せてなかったのか…
折れそうになる心を励ましあいながら再提出の準備だ。
 
「このテキストには守秘義務の項目を目立たせて下さい」
「知識ばかりが目立つようなので、キャリアコンサルタントの立場を明確にしてください」
様々な要望が連絡されてくる。
「確認テストのレベルを上げて下さい」という要望もあったような気がする。
その度に話し合い、ブラッシュアップしたテキストを提出してきた。
 
そして2月が過ぎようとする頃、また連絡がきた。
やっとか…
どちらにせよ、いったん蹴りがつくだろう。
誰しもがそう思った。
それは、講座の開催予定は4月からで提出していたから。
そう思って開封した連絡は、予想外の内容だった。
「外部有識者の立場や専門領域を明確にしてください」
「もう少し技能士の厚みが欲しい」
…さすが、腐っても厚労省である。
私たちの弱みをしっかり見抜き、補強するように伝えてきた。
まだ審査の途中だったのかという気持ちと、なんとかしなくてはという気持ちが入り交じり、焦る。
世間ではコロナが騒ぎになってきている。
「もうダメかもね…」
「ダメならダメで最後まで抵抗しよう」
「そうしましょう。最悪、次の夏に再申請もできるし」
概ね破れかぶれだった。
もちろん、急に人が手伝ってくれるというような奇跡は起こらない。
できたことは1級技能士の方に連絡を取りながら、EAP分野とキャリアとの関係を説明する書類を用意して提出したこと。
「EAP分野はキャリアの概念無しでは達成できない。EAPはメンタルの問題の話ではない。職場環境の改善の為には、自分のキャリアを自分で描いていくということを抜いて考えることはできない」というようなことを丁寧にまとめ、提出した。
1級技能士の方に至っては、交渉中という名目での提出だった。
実際に交渉はしていたのだが、人を探している時にもう一歩踏み込んで声をかけておくべきだった。
心からの反省と共に、これからの講座に、さらに厚みが増すことに期待を込めた。
その後も、法人の登記の確認書類の提出を求められる等雑事に追われること一ヶ月。
 
ようやく、その時が来た。
「貴法人を更新講習の指定機関として認定します」
報われた。
ようやく報われた。
キャリアは人生そのもの。
人生には、いい時も悪い時もある。
悪いことが実感できてから相談するよりも、普段から少しずつ整理しながら自分の成長が実感しながら、自分の人生をデザインできる世の中を創りたい。
それを実現する為に、キャリアコンサルタントをもっと世の中に普及させていく方法が1つ増えた瞬間だった。
 



私たちの講座は今期5講座開催しています。
各講座とも
・実務で使える。
・キャリコンを実際に使ってない人でも、職場で活用できる。
・キャリコンの質を高める
という3点が十二分に検討されたものとなっています。
詳細は以下のURLを今すぐご確認下さい。

令和2年度のキャリアコンサルタント更新講習の一覧表 全20回開催予定

開催日更新講習名場所状況
2021年2月28日(日)【技能講習】職場で実践できる各種ハラスメントに対する対応オンライン講習終了
2021年2月21日(日)【技能講習】選ばれる採用面接官になるための実践講座オンライン講習終了
2021年2月7日(日)【技能講習】職場で実践できるLGBT/SOGIに対する理解促進講座オンライン講習終了
2021年1月31日(日)【技能講習】セルフ・キャリアドック実践講座(セミナー実施・研修・面談・結果報告)オンライン講習終了
2021年1月~3月【技能講習】面談記録に必要不可欠な守秘義務を踏まえたロジカルライティング講座中止
2020年12月6日(日)【技能講習】職場で実践できる各種ハラスメントに対する対応オンライン講習中止
2020年11月29日(日)【技能講習】職場で実践できるLGBT/SOGIに対する理解促進講座オンライン講習中止
2020年11月15日(日)【技能講習】選ばれる採用面接官になるための実践講座オンライン講習終了
2020年11月8日(日)【技能講習】面談記録に必要不可欠な守秘義務を踏まえたロジカルライティング講座オンライン講習終了
2020年10月25日(日)【技能講習】セルフ・キャリアドック実践講座(セミナー実施・研修・面談・結果報告)オンライン講習終了
2020年9月27日(日)【技能講習】職場で実践できる各種ハラスメントに対する対応オンライン講習終了
2020年9月13日(日)【技能講習】選ばれる採用面接官になるための実践講座オンライン講習終了
2020年9月6日(日)【技能講習】職場で実践できるLGBT/SOGIに対する理解促進講座オンライン講習終了
2020年8月30日(日)【技能講習】セルフ・キャリアドック実践講座(セミナー実施・研修・面談・結果報告)オンライン講習終了
2020年8月23日(日)【技能講習】キャリアコンサルティングの質を向上させる為の連携とそれに伴う守秘義務を学ぶオンライン講習終了
2020年6月28日(日)【技能講習】職場で実践できる各種ハラスメントに対する対応オンライン講習終了
2020年6月27日(土)【技能講習】キャリアコンサルティングの質を向上させる為の連携とそれに伴う守秘義務を学ぶオンライン講習終了
2020年6月20日(土)【技能講習】職場で実践できるLGBT/SOGIに対する理解促進講座オンライン講習終了
2020年6月14日(日)【技能講習】選ばれる採用面接官になるための実践講座オンライン講習終了
2020年6月7日(日)【技能講習】セルフ・キャリアドック実践講座(セミナー実施・研修・面談・結果報告)オンライン講習終了

 
講座の性質上、最大10人までの少人数クラスもございますので、気になる講座には今すぐお申込み下さい。
キャンセルポリシーも充実しておりますので、申し込み後に十分検討していただくことも可能です。
 

講師メンバー

大井 宗太郎(おおい そうたろう) – Sotaro Oi
長谷川 三紀(はせがわ みのり) – Hasegawa Minori
張田 麻衣音(はりた まいね) – Harita Maine
木村 俊夫(きむら としお) – Toshio Kimura

 
 

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(参考)当協会の国家資格キャリアコンサルタント更新講習の詳細


  

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