コラム

2020/04/06 会社で働き方改革をすることは間違っている

会社で働き方改革をすることは間違っている

 

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※実際のケースをもとにした架空の事例です。
 

私は普段、面談をお仕事にしている。

企業内でお仕事や生活に関わる不安に寄り添ったり、転職したいという方のヒアリングを務めたりしている。
 




元々は就職/転職を支援していたので「働き方を変えたい/考えたい」という話は良く聞いていたのだが、最近では社内の人にも同じことを言う人は本当に多くなったように思う。
 
働き方と言えば、「働き方改革」というフレーズが一番最初に思い出される。
もう目新しくもなんともないフレーズになりつつあるが、そんな働きかた改革の3つの目標を知っているだろうか。
簡単に言うと、
①パートさんと正社員の待遇の差をなくすこと
②仕事の拘束時間を減らすこと
③自分に合わせた働き方が選べること
という3つだ。
 
皆さんが、企業から「働きかた改革をしています!」と言われたら、何を思い浮かべるだろうか。
「残業を減らしている」
このようなイメージが多いのではないだろうか。
実際、「御社でやっている働きかた改革は何ですか」と質問したら、「No残業デーがあります」といった声ばかり聞こえてくる。
本当に、なぜか、仕事の拘束時間を減らそうとする声しか聞こえてこない。
 
しかし、考えてみて欲しい。
「No残業デー」を実施しても、仕事は減らない。
毎日2時間の残業がある会社でNo残業デーを作っても、今日しなければならなかった2時間分の仕事が、明日に回されるだけだ。
今日仕事をしなかったせいで、明日4時間の残業となる。
数字の上で残業を減らしても、仕事をやらなくていいことにはならない。
 
残業を減らした変わりに、持ち帰りの仕事が増えるという声もある。
追い出されるように退社させられるが、締め切りが明日の仕事であっても期限は伸びない。
だから、仕事を持ち帰って、家でする。
 
今、早く帰れという一言は、時短ハラスメントと言われ、迷惑行為として扱われている。
このような事態となっていても、国は働き方改革として残業の抑制を叫び続けている。
 
だからこそ、そのような会社を離れ、転職する動きが活発になる。
ある人は転職理由にこういった。
「私は、この業界で一番になれるような仕事がしたいし、頑張ってきた。けれど、最近頑張らせてくれなくなった。支給されているノートパソコンも、持ち帰りが一律で禁止されてしまって、仕事ができなくて正直毎日楽しくない。だから辞めようと思った」
 
私は、この人の言う「楽しい」が気になって聞いてみた。
そうしたらその方はこう言った
 
「できないことができるようになると楽しいって思えるし、私は営業だからお客さんから指名してもらえるとめっちゃうれしい。だから、誰よりも準備したいって思うし、相手のことも誰よりも詳しく調べてから接するようにしてるんです。だから時間っていくらあっても足りなくて……将来結婚したりとかしたらまた変わってくるんだと思うけど、今はやりたいことやりたいですね」
 
そして、面談の終わりに、
「給料下がっても自分のやりたいことって捨てられないから」
と言って、その方は3日で書類を作り、1ヶ月で内定を得た。
在職中に転職活動をしていた為、離職を伝えに行った時、社内からは反発や引き止めもすごかったらしい。
「隠れて活動していたのに、今更戻っても居場所はない」
そう言って、彼は会社を去った。
 
私もかつて転職をしたことがある。
相談者を転職させればそれで良いと言われる職場から身を引いた。
自分の悩みを、目の前に座る初めての人にホンネから話せる人がどれだけいるだろうか。
悩みの深さも、話したいことも、話すことが得意か不得意かも、一人ひとり違う。
私は、本当は心から相談に来た人の役に立てるような働き方をしたかったのだと気付いて転職を決めた。
 
このことは今も良く思い出す機会がある。
「もう21時回ってましたね、すいません。こんな時間まで話を聞いてもらってありがとうございます」
こんなことを相談者から言ってもらえると、当時を思い出しながら食い気味に返事をしてしまう。
「いやいやいやいや、皆さんからお話を伺えるのが嬉しくてこの仕事をやっています。今日、話したいことが全部話せていたら私の方こそ本当にうれしいです。今日少しでもお役に立てていれば幸いです」
誰かとの出会いと、その人の役に立てて、未来を祈ることができる時間があれば、私にとって時間はほとんど関係なかった。
そういう日は帰り道が清々しい。
帰りのガラス張りのエレベーターに映る顔がいつもより優しく見えるほどだった。
 
これからの働き方改革は、自分でやる時代だ。
働きがいを奪ってまで残業を減らすことに意味なんて全くない。
やりたいことが仕事だったという人、家庭の為に仕事がある人、趣味の為に仕事がある人。
人生の中で仕事の位置づけが違うだけだ。
私のような働き方も、パートさんのような働き方も、正社員の働き方も、差はあって当然だ。
格差そのものが問題なのではなく、自分の働き方に合っていないから問題だと感じるんだと思う。
そして、自分に合った働き方は国や会社が決めるものじゃなく、自分で気づく必要がある。
 
皆さんは今まで、
「めっちゃ自分のことが分かった気がしました」
と、神妙な面持ちで言えた瞬間があるでしょうか。
 
「働き方改革」の3つ目の目標
自分に合わせた働き方を選ぶこと
これこそが、「働き方改革」の中で一番必要なことだと私は思う。
 
私の過去の勤め先に、私の思いが伝えられていたら。
私は転職をしなかっただろう。
 
もし、転職を決めた彼の会社が、彼のやりがいを少しでも知っていたら。
彼のやりがいを否定せずに、働き方改革ができていれば。
彼は転職を決めていなかったかもしれない。
 
人が減ってから気づくのでは、悔やんでも悔やみきれない。


そうならないように、一人ひとりの思いを経営に届け、自分の会社に合った働き方改革を推進していく必要があると思っている。

 


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木村 俊夫(きむら としお)

一般社団法人セルフキャリアデザイン協会 理事 キャリアコンサルタント

 
キャリアコンサルタント / JCDA認定CDA / ファイナンシャルプランナー
個人情報保護士 / 個人情報保護監査人 / メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種合格

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