偶発的偶発性の自己怪事
【第3回:アルバイト】
「1級キャリアコンサルティング技能士の大井宗太郎が人生を振返る中で見つけたキャリアサンプル」を不定期にお届けするコラムです。
すべてのバイトがキャリアになる――1級キャリアコンサルタントが語る“仕事のリアル”体験記
学生時代を中心に単発、短期、長期まで様々なアルバイトを経験しました。列挙してみます。中学生の頃から家業のたばこ販売。渋谷の交差点角で行き交う多くの人、刺激的なお客様、人間観察とコミュニケーションについて学びました。浪人時代の土方。造園会社の仕事で、公園造りや羽田空港、荒川土手の芝張りの肉体労働。初日に集まった15人が翌日5人に減りました。東北から出稼ぎで来ている高齢者から貰うハイライトが美味しかった。商店街アーケイドのガラス天井の解体補助では、ガラスが降る中の瓦礫回収。アパレルショップでの接客販売。家庭教師では、全員志望校に合格しました。予備校での添削。霊園の清掃。交通量調査。ゴルフ場でのキャディー。ゴルフトーナメントのギャラリー整理。クリスマス時期のアイスクリームケーキの販売では、全く売れず、自腹買いしました。逆に年末のお餅売りは良く売れました。店頭は寒かったけど。
47歳で退職した後、低収入が続きました。ベテラン家庭教師として復活。月10万は大きかった。飲食店の調査員。最低賃金での労働とブラック現場を知ろうと始めた年末年始の郵便局での年賀状仕分け作業。郵便局は全くのホワイトでした。5年くらい続けました。
私のCCの師匠から与えられたCC国家資格、1級・2級技能士の学科試験の解説作成。これは大変勉強になりました。1級でも学科試験には自信満々で挑むことができました。
体力勝負のバイト、趣味と実益が伴うバイト、知的なバイト、人と関わるバイト。全てが自分の糧になっています。いろんな職場があって、いろんな労働者がいることを知ることができたと思います。アルバイトに感謝です。CCとしても仕事理解に繋がっています。
筆者プロフィール
